羽生善治VS人工知能決定!?対戦日は?決断の理由とプロ棋士VS人工知能の戦績

      2017/01/28

将棋史上最も神に近い男”羽生善治”四冠が2016年5月15日21時にNHKで放映の
NHKスペシャル 天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る』で、
自身のコンピュータとの対戦について示唆したと話題になっている。

番組内ではぼかされた、気になる対戦日と、ついにコンピュータとの対戦を決断した理由棋士VSコンピュータの戦績について調べてみた。




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羽生善治とは

将棋史上最強の棋士とされる男。

簡単な経歴

1970年生まれで中学三年生の12月にプロ棋士(四段)になる。
プロ入り3年目で、4人の名人経験者を破り優勝
プロ入り4年目で(当時)最年少記録でタイトル獲得
プロ入り7年目でタイトル三冠王
プロ入り10年目で将棋界の7つのタイトルを独占する七冠王

2016年4月現在、4つのタイトルを保有していることから羽生四冠と呼ばれることが多い。

タイトル独り占め

羽生四冠のプロ入り後30年間で行われた約210回のタイトル戦の内125回に登場している。
さらに、登場した約210回のタイトル戦の内94回に勝利している。

1937年以降、約300名の棋士が存在するが、
タイトル戦出場したことがある棋士は約20%の64名。
タイトルを獲得したことがある棋士になると半減し約10%の36名。
約80%の棋士がタイトル戦というものを経験せずに棋士人生を終わる中、
羽生四冠は、自身がプロ棋士になってから45%、ほぼ半分のタイトルを持っていたことになる。

常勝将軍・勝ちまくり

当然のように勝ち数・勝率も桁違いだ。

勝ち数は歴代2位1340勝(2016年5月11日現在)だが、1位の故・大山康晴十五世名人と100勝弱の差。
毎年30~40勝することを考えると、数年のうちに1位になると思われる。

勝率は歴代1位の0.719(2016年5月11日現在、通算対局数500局以上の棋士)。
2位が0.669、3位が0.653
ということを考えると、その突出ぶりがわかる。

体感的には『勝ってばっかり。』と感じるほどの勝率だ。

実際、
保持タイトル数が
5つで好調
4つで当たり前、
3つになると不調、
2つになると「羽生も終わった。」
と言われるレベル。

上でも述べたが、
約90%は一つのタイトルも取れず棋士人生を終えるもの。
羽生四冠は、約25年間3つ4つのタイトルを持ってて当たり前とされている。

人工知能≒コンピュータ将棋プログラム

人工知能≒コンピュータ将棋プログラム(以下、コンピュータ将棋プログラム)は、
ここ数年で急速に力をつけてきた。

始まりは仄々

コンピュータ将棋プログラムの萌芽は意外に早く、今から約40年ほど前の1970年代中ごろ。
著名作家の斉藤栄が、「(当時史上最強と目された)天野宗歩が(当時)の一流棋士と対戦したらどうなるかシミュレーションしてほしい。」
とプログラマーに依頼したことに始まっている。

天野宗歩は江戸時代の棋士で、実力十三段(1970年代は九段が最高位)・棋聖と称された天才。
棋譜も多く残っており、当時の将棋愛好家が、「”こんぴゅーたー”で、天野宗歩の棋譜から読み筋・指し筋を分析して、現代トップ棋士と戦ったらどうなるか見てみたい!」と思ってしまうところが微笑ましい。

雌伏

1990年には『コンピュータ将棋選手権(現、世界コンピュータ将棋選手権)が始まる。
当初は、家庭用ゲームでも親しまれたソフト名が上位に名を連ねている。

1995年頃にはアマチュア初段の実力とされ、
その後も順調に力を伸ばし、
2005年頃にはアマチュア棋戦の県代表クラス(アマチュア五段~アマチュア六段)にまで伸びる。
(県代表クラス≒アマチュア五段~六段≒プロ手前の奨励会で二段~三段)

挑戦

2005年頃からは、プロ棋士との駒落ち(コンピュータ将棋プログラム側がハンデを貰う)、早指しなどでの対戦がみられるようになる。
その頃は勝ったり負けたりという感じであった。

そして2008年に当時のトップ棋士の一人、渡辺明竜王と対等な条件で戦い(=平手)敗北。
敗北はしたが、途中(89手目)に渡辺竜王が自身の敗北を予測するほどまで善戦している。

その一方では、同じ2008年に全日本アマ名人と朝日アマ名人の二人が、ついにコンピュータ将棋プログラムに敗北している。

逆転

2013年頃にはコンピュータ将棋プログラムの力が急伸。
有望若手棋士が相次いでコンピュータ将棋プログラムとの練習対局で1割~2割程度しか勝てない旨を告白。

その告白を証明するかのように、
この頃から相次いだプロ棋士VSコンピュータ将棋プログラムの団体戦で、
プロ棋士側が圧倒される結末が相次いだ。

羽生出てこい

相次ぐプロ棋士の敗北の中で、
将棋ファンの中から聞こえてきた声が
『羽生出てこい!』

将棋界、いや将棋史上最強と言われる羽生四冠がコンピュータ将棋プログラムとの対戦しないことに対する、
ファンからの魂の叫びとも苛立ちとも嘆きともえる声が聞こえだした。

もちろん、
羽生四冠はコンピューターのと対戦を避けているわけではない。
故・米長将棋連盟前会長からコンピューターとの対戦について打診されたときには、
条件を提示した上で、
『対戦は可。』と答えている。
ネット上では、
”可”どころか、”望むところ”との意志を持っているとの声もみられる。

羽生四冠とコンピュータ将棋プログラムが対戦しないのは、
羽生四冠の意志とは異なる部分の事情で、対戦出来ないからだった。

大人の事情

羽生四冠もコンピュータ将棋プログラムも対戦を望む相思相愛状態で、なぜ対戦が組まれないか。
それは、
棋士がコンピューターに敗北するわけには行かない。という将棋界の思いがあるからではないかと考える。

故・米長将棋連盟前会長から打診を受けた際に、
羽生四冠は、
・対コンピューター研究のために1年間の時間を貰いたい。
・タイトルを全て返上し、1年間、全棋戦を休場したい。
・1年間休場によって失われる分の所得を補償して欲しい。
という条件を出している。

このときの補償額を、故・米長将棋連盟前会長は数億円と称し、
それがネット上で7億円と言われるようになった。

羽生四冠は、タイトル賞金だけで毎年1億円、その他出演料等諸々あると思われる。
さらにタイトルを返上し、そのタイトルを必ず翌年獲得できるとも限らない。

何より、
羽生四冠が出る以上、負けてはならないという有言無限のプレッシャーが尋常では無く、
勝利が”ノルマ”になる。

となると、
羽生四冠自身が羽生四冠自身にプレッシャーをかけるためにも当然に要求と思う。




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対戦日は?

羽生四冠は番組の中で、

これはタイミング的な問題がありまして、(放送される)15日の段階では、そのことはまだ何も言えないんですが・・・
近々のうちに何らかのアナウンスがあると思います。申し訳ございません、それ以上はすいません、まだ言えないです

と発言している。

この発言から、羽生四冠VSコンピュータ将棋プログラムの対戦近いのではないかとみる向きが多い。
時期は、漠然と現在進行中の名人戦後との声はあるが、

私自身はズバリ、2016年11月17日(木)だと考える。

理由は、
・予想日が『将棋の日』である。
・名人戦が終わってから約半年の時間がある。
・コンピュータ将棋プログラムのレベルが高い水準である程度固定化しつつあるため、急激な成長を危惧せずに研究できる。
・上述の故・米長将棋連盟前会長の打診から数年経っており、その間にも対コンピューター対策を研究する時間をとれている。
からである。

5月15日に番組放映。
名人戦防衛直後に羽生四冠対コンピュータ将棋プログラム戦開催を発表(6月中?)。
11月17日対戦。
といった流れを予想する。
2017年1月修正追記
残念ながら見事に外れた。
シンプルに叡王戦トーナメントへの参加。
羽生三冠は残念ながら優勝出来ず、羽生三冠のAIとの対戦は今回は見られないことになった。

なぜ今、対戦を決意?

1996年版将棋年間でアンケートが行われている。
タイトルは、
『コンピュータがプロを負かす日は? 来るとしたらいつ』

多くの棋士が楽観的な回答をする中、
羽生四冠のライバル・森内俊之八段は「2010年」
そして羽生四冠は「2015年」と答えている。

恐るべきことに20年も前に、羽生四冠は来たるべきXデーを予知していたことになる。
(本人は”適当に答えた”と述懐している)

”大人の事情”で延ばし延ばしにされた羽生善治対コンピュータ将棋プログラム。
なぜ、今この時期に実現するのか?
私は、
チェスや囲碁がコンピュータ・プログラムに敗北した事実。
積み重なるプロ棋士の敗北。
羽生四冠の環境の整備。
そして何より、自身の予言を覆すべく、
羽生四冠自身が決意したのではないかと思う。

プロ棋士VS人工知能の戦績

2005年 激指○VS●勝又清和五段 プロ角落
2005年 TACOS●VS○橋本崇載五段 平手 ※連盟よりプロ棋士に無断でコンピューターと公開対局を行うことを禁止する通達が出る
2005年 激指●VS○渡辺明竜王 プロ角落
2005年 激指○VS○木村一基七段 プロ角落
2005年 YSS●VS○森内俊之名人 プロ角落
2007年 ボナンザ●VS○渡辺明竜王 平手
2013年 習甦●VS○阿部光瑠四段 平手
2013年 ponanza○VS●佐藤慎一四段 平手
2013年 ツツカナ○VS●船江恒平五段 平手
2013年  Puella△VS△塚田泰明九段 平手
2013年 GPS将棋○VS●三浦弘行八段 平手 ※A級棋士の初敗北
2013年 ツツカナ●VS○船江恒平五段 平手
2014年 習甦○VS●菅井竜也五段 平手
2014年 やねうら王○VS●佐藤紳哉六段 平手
2014年 YSS●VS○豊島将之七段 平手
2014年 ツツカナ○VS●森下卓九段 平手
2014年 ponanza○VS●屋敷伸之九段 平手
2014年 習甦○VS●菅井竜也五段
2014年 ツツカナ●VS○森下卓九段 平手 ※判定勝
2015年 Apery●VS○斎藤慎太郎五段 平手
2015年 Selene●VS○永瀬拓矢六段 平手
2015年 やねうら王○VS●稲葉陽七段 平手
2015年 ponanza○VS●村山慈明七段 平手
2015年 AWAKE●VS○阿久津主税八段 平手
2016年 ponanza○VS●山崎隆之 八段 平手

平手(=対等、駒を落としたりしない)での戦績はプロ棋士から見て9勝11敗1分。
渡辺明竜王以外、現役タイトルホルダーが出場していないとはいえ将棋ファンからしてみれば悲しい戦績。
私には、
現在のコンピュータ将棋プログラムは、勢いのある若手プロ六段くらいの力はあると思える。

まとめ

最後に
・羽生四冠とコンピュータ将棋プログラムの対戦は近い将来行われると思う
・その対戦日は2016年11月17日と予想する
・羽生四冠は20年前の自身の予言を”外したい”という思いを強く持っているのではないか
・プロ棋士とコンピュータ将棋プログラムのハンデ無しでの対戦は9勝11敗1分と押されている。




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以上
羽生善治VS人工知能決定!?対戦日は?決断の理由とプロ棋士VS人工知能の戦績
でした。

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