羽生善治名人3敗目!羽生時代の終焉は近いのか過去の名人と比較し検討してみた!

      2016/07/25

羽生善治名人に佐藤天彦八段が挑戦している第74期名人戦第4局。
羽生名人は完敗。
ネット上の将棋ファンの間では佐藤(天)名人誕生と見る向きが多いようだ。




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〇●●●

以前、羽生名人が2敗目を喫した際に、
第74期将棋名人戦第3局!羽生名人破れる!名人〇●●(勝負負)での防衛確率は?
で、羽生名人の防衛確率は25%と予想した。

今回の3敗目で、再度過去のデータを調べてみると、
名人の〇●●●(勝負負負)は、
過去70回の防衛戦で僅か3回。
1952年の第11回 木村義雄対大山康晴
1988年の第46回 中原誠対谷川浩司
2008年の第66回 森内俊之対羽生善治

結果は全て名人の失冠という結果になっている。
過去のデータどうりになるのであれは、羽生名人の失冠確率は100%ということになる。

第5局以降で、羽生名人が盛り返し名人位を防衛すると、
持ち運び不可能なくらいに分厚くなっているであろう「羽生善治伝説」に新たな一頁が加わる。

星の模様は別にして、
名人が4勝3敗で防衛したのが、過去70回の防衛戦の内3回。
それで見ても、羽生名人の防衛確率は3%程度ということになる。

ここ18年間、名人位は羽生世代が保持し続けてきた。
ここ22年で見ても、18年連続を含む21年間は羽生世代が名人位を保持している。

約20年ぶりに名人位が羽生世代以外に、しかもA級1期目の20代棋士に遷りそうだ。

ついに時代が動くか?

羽生時代の終焉は近いのか?

羽生名人がタイトルを失う度に擡げてくる「羽生終了」論。
本当に羽生時代の終焉は近いのだろうか!?

下の表は、おおよその各年齢時のタイトル取失状況を一覧にしたものだ。
〇はタイトル戦勝利(△は半期タイトルの頃の棋聖戦勝利)
×はタイトル戦敗退(▲は半期タイトルの頃の棋聖戦敗退)

        
大山康晴
       
       
加藤一二三
       
       
中原誠
       
       
谷川浩司
       
       
羽生善治
       
14歳C級2組C級2組
15歳C級1組C級2組C級2組
16歳B級2組C級2組C級2組
17歳四段B級1組C級1組C級1組
18歳A級C級2組B級2組NHK①
19歳五段A級C級1組
B級1組
六段
20歳A級
NHK①
×
△△
B級2組
×
A級
七段
×
21歳六段B級1組
×

B級1組

名人①

NHK②
22歳A級○△
A級
×

名人②
九段
〇〇〇
八段
23歳A級
×
○△△
A級
×

NHK①
××
〇〇〇△△
九段
×
24歳B級A級○○○△
名人①
×〇〇〇〇〇△△
名人①
×
25歳A級
×
A級○○○
四冠
名人②
×
○○〇〇〇〇〇〇〇
名人②
NKH③
26歳A級B級1組
NHK②
×
○○○○
四冠
名人③
NHK①
九段

名人③
××
〇〇〇〇〇
名人③
××
27歳
A級
×
A級
×
○○○○
四冠
名人④
×
○○
名人④
〇〇〇〇
NHK④
××
28歳
A級

B級1組
○○○○
四冠
名人⑤
○○○
A級
×
〇〇〇〇
NHK⑤
29歳○○
名人①
×
A級
×
○○○△
五冠
名人⑥
NHK②
×
○○○▲
四冠
A級
×
〇〇〇〇
30歳○○
名人②
NHK杯①
A級○○○△△
名人⑦
×
○△△
A級
×××
〇〇〇〇〇
NHK⑥
×
31歳○○
名人③
九段
NHK杯②
NHK③
A級
○○○△△
名人⑧
×

A級
×▲▼
〇〇〇〇
××
32歳
名人④
×
A級○○
名人⑨
×××▲

A級
×▲
〇〇〇
××
33歳
名人⑤
×
A級
九段
×
○○
名人⑩
×▲
A級
×
〇〇
名人④
×××
34歳
A級
××
A級○△
A級
NHK③
××

A級
×
〇〇〇〇
××
35歳○○
A級
×
A級○○
A級

名人⑤
×
〇〇〇
×××
36歳○○○
三冠
名人⑥

A級
×
○○
A級
×
A級
×××
〇〇〇
37歳○○○○
四冠
名人⑦

A級
×
○○
名人⑪
××

A級
××
〇〇
××
38歳○○○○
名人⑧
NHK③

A級
×
○○
名人⑫
×
A級
×××
〇〇〇〇
名人⑤
NHK⑦
××
39歳○○○△
五冠
名人⑨
×
A級
×▲

名人⑬
NHK④
×
A級
×
〇〇〇
名人⑥
NHK⑧
×
40歳○○○○△△
名人⑩

A級
○△
A級
×

A級
〇〇〇
名人⑦
NHK⑨
×
41歳○○○○△△
名人⑪
NHK④

A級
○△△
A級
○○
A級
〇〇
NHK➉
××
42歳○○○○△△
名人⑫

A級
×

名人⑭
×▲
A級
××
〇〇〇
×
43歳○○○○△
名人⑬
A級
×

名人⑮
A級
×
〇〇〇
××
44歳○○○○
名人⑭
A級
一冠

名人⑯
NHK⑤
A級〇〇〇〇
名人⑧
×
45歳○○○○
名人⑮
×▲
A級
×
A級
××
A級〇〇〇〇
名人⑨
×
46歳○○○○
名人⑯
A級A級
NHK⑥
A級
47歳○○○△
名人⑰
NHK⑤
×▲
A級A級A級
48歳○○○
名人⑱
×▲
A級A級A級
49歳NHK⑥
A級
××××
B級1組A級A級
50歳
A級
B級1組A級A級
51歳△△
A級
××
B級1組A級A級
52歳△△
A級
×
B級1組A級B級1組
53歳△△
A級
×
A級B級1組B級1組
54歳
A級
A級B級1組B級1組
55歳A級
××
A級フリークラス
56歳
A級
NHK⑥
A級フリークラス
57歳
A級
A級フリークラス
58歳
A級
A級フリークラス
59歳A級
××
A級フリークラス
60歳A級
NHK⑦
A級フリークラス
61歳A級A級フリークラス
引退
62歳A級B級1組
63歳A級
×
B級1組
64歳A級B級1組
65歳A級B級2組
66歳A級
×引退
B級2組
67歳B級2組
68歳B級2組
69歳C級1組
70歳C級1組
71歳C級1組
72歳C級1組
73歳C級1組
74歳C級2組
75歳C級2組  

表を見ると、過去の大棋士達は
30歳前後で1回目のピーク、40歳前後で2回目のピークを迎えるという点が共通している。

タイトル獲得数と勝利数が、最も羽生名人に近い大山15世名人は、
2回目のピークが40代の間ずっと続いている。

加藤九段は50代に入ってからA級復帰を果たしたり、
中原16世名人は52歳まで、谷川九段は51歳までA級を維持しているが、
個々の差はあるが、50代に入るとガクンと力が落ちた感がる。




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終焉の定義

3冠未満のタイトル数で、羽生時代の終焉として良いのではないか。
羽生善治氏が1~2冠、渡辺明氏が2~3冠、他の棋士達で2~4冠となれば、
羽生善治氏の全盛期からしたら、厳しいとは思うが、羽生時代とは呼べないであろう。

Xデーはいつ?

大山15世名人の最後の名人位が48歳。
中原16世名人の最後のA級が52歳、
谷川九段がA級から陥落したのが51歳。
そのあたりの年齢が、羽生名人にとっても大きな節目になるような気がする。

まとめ

羽生ファンにとって今名人戦は、
「羽生名人も人間なんだ・・・。」
と思い知らされる、つらいシリーズだ。

将棋界の明日のためには、
若手が出てこなければならないのは重々承知している。
だが、
巨星が堕ちるのを見るのは、
何度眺めても慣れない。
辛いものである。

以上

5/31追記
残念ながら、羽生三冠の1勝4敗で名人位失冠という結果になった。
若い世代が名人位に就くことは将棋界の活性化のために良いということは十分理解できるが、
羽生三冠が一回り以上若い世代に名人位を奪われたという事実は、
世代交代の波を感じずにはいられない。

棋聖戦は永瀬六段(23歳)が挑戦者に決定済み。
王位戦も豊島七段(26歳)が挑戦者決定戦に進んでいる。

羽生永世七冠は見たい。




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